大人の恋模様
おどおどする専務と丸山を
沢山の管理職達の前に
立たせた。
俺の兄貴でもある、
副社長の神谷和麿。

「専務!君は!何て事をした!!」

「私は、何も…。この丸山が唆したんですよ。全く迷惑な!」

「酷い!あんたが私を…。なによ!
ムカつく!」
「喧嘩は後でしてくれ!ところで
専務!使途不明金があるんだが、心当たりは?」

「知りませんね。」
俺の横にいた中山が社長の指示で
いろいろと調べていたらしい。

ガタンと長テーブルの上に
いくつかの領収書が置かれた。

「説明させていただきます。まずは…
この装飾品合計で300万円、食事交際費
50万675円。
ホテル宿泊費、半年で、83万6350円。
3887025円です。
他にもありますよ。これなんか!
マンション購入の頭金。
850万円。

「専務!これはどうゆうことだ!」

ガタガタと膝を震わせて
その場に崩れ落ちた。

結局、多額の会社の資金を勝手に
使って私利私欲に走った専務は
懲戒解雇。
裁判所に会社側は、告訴した。

丸山は、会社規定に違反した事を
踏まえて、地方の子会社出向。
誰よりステイタスにこだわる女は、
耐えられず、依願退職した。
< 17 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop