大人の恋模様

ヤバい？

「紗江…。今日は、一緒に出勤する。」

「でも、社内恋愛はあまり良く思われてないでしょ？」


「大丈夫。任せろ。堂々としてろ。」

「う…ん」


佑磨の車から降り、会社のフロアーを
手を繋ぎ歩く。


「何？あれ！田之倉部長と川奈さん？？
マジ〜？」

「紗江さん…。俺狙ってたのにさー、」
「確かに、可愛いよな！30歳には見えない。」

「部長…。かっこいい〜。ってなんで？
紗江先輩なの〜。」


なんだか。佑磨ファンの冷たい視線が
痛いです。

そんな私の心を読んだ佑磨は、
私を抱き寄せ、髪にキスをした。

「佑…。部長。何してんの！」
「ふっ…。見せつけてやろうぜ！」


悪戯な笑顔。

「はぁ〜。仕事できないじゃんもう〜」


企画室に入ると、

「紗江〜！ちょと！あんた。より戻し？
やったね。ふふふ」

親友のミカ。

「詳しくは、ランチでね。白状してよ」

「は〜〜」



ガタッと佑磨がデスク横に立ち。

「川奈！ちょと、」
「あっ…はい。」


グッと私を抱き寄せて

「川奈紗江は、俺の女！手ーだすなよ！
よろしくな！以上だ！」

室内にいたみんなは、

……。一瞬シーンとして…

ガヤガヤ、
「部長！やるな！カッケーわ！」
「憧れる！俺も目指せ部長だ！」