ビターな僕の甘いレディ
Story11
そして、あの日から何日か経った日の放課後。
「ちょっと夏生!!何、あの女?」
いきなりキレ気味の由佳ちゃんがオレの教室に飛び込んで来た。
「―…あの女?」
ポカーンとした表情のオレは、いまいち話の内容が見えない。
ていうか、女絡みだったら心当たりが多すぎて検討もつかないし。
そんなオレの様子を見た由佳ちゃんは
「あの女だよ!!夏生の知り合いなんでしょ?」
と窓の外を指差している。
オレは、イスから立ち上がって窓の方へ行き、外を見た。
すると、校門の外には―…
「え……?璃…央さん…?」