ビターな僕の甘いレディ



―――…




オレの何ヵ月か前の記憶が蘇る。



確か、ひなのの一言がきっかけじゃなかったっけ。





『夏生、見て!!かっこいいでしょー♪』



『………どれ?』




オレの前に突き出されている携帯の画面。



画面には、ひなのと知らない男の二人で写っている待ち受け。




『…誰、コイツ?』



『私の彼氏♪高二なの。』






――…そうか




待ち受けの男で



ひなのの彼氏だ。





…やっぱり女連れか。




ひなのの言ってた通り、今日は連れてるのは可愛い系の女の子。









< 11 / 132 >

この作品をシェア

pagetop