ビターな僕の甘いレディ



「―…おい、ひなの!!」



「…えっ?あ…ごめん。」



純に名前を呼ばれて、我に返る。



だめだよ。



せっかく久しぶりに純に会えたんだから



夏生のことなんて考えてる暇は一秒もないんだよ。




でも、あの日から夏生には一度も会ってない。



夏生…今頃どうしてるのかな…?




「―…何考えてんの?」




気付くと、純が私の顔の前で左右に手を振っていた。







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