ビターな僕の甘いレディ




「―…は?宿題?やってねぇもんは見せられないだろ。残念でしたー♪」




夕暮れの公園に一つの声が響く。



下を向いていた私は思わず顔を上げた。




そんな私の視界に飛び込んできたのは、携帯で電話をしながら歩く夏生の姿。





「宿題とか見せてくれる女なんて腐る程いるだろー?」



「――…夏生!!」




私がそう叫ぶと、こっちを向いた顔。



私と目が合った途端、目を丸くして電話を切ってしまった。








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