ビターな僕の甘いレディ




携帯をポケットに入れると、夏生の足は私を目指して動き出した。




「お前…そんなとこで何してんの?」



夏生は目を丸くして私を見る。



夏生の視線の先には、ブランコの順番を待つ小さい子による長蛇の列。




「あ!?わっ…ごめん!!」



慌ててブランコから立ち上がった私。



夏生はそれを見て爆笑している。



その顔を見ると、すごく安心出来た。








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