ビターな僕の甘いレディ




……キャメロンディアスって



「外国人じゃん!!なれる訳ないだろ、バカー(泣)!!」




教室の前の廊下。



窓の外に向かって大声で叫ぶ私。




「もーあきらめて新しい好きな人作ればいいじゃんか。」



横にいる友達はそんな私にあきれてそう言った。




「んー…そうする。あーあ早く彼氏欲しいなぁー」



「え…遠藤、彼氏欲しいの?」




私に目を丸くして話し掛けてきたのは、学年で一番かっこいいと言われている




「ゆ…勇飛!!」




高橋勇飛だった。




「欲しいなら紹介してもいいけど?」




そう言ってポケットから携帯を取り出す勇飛。



顔は極上の微笑みを浮かべている。




…やっぱ整った顔してるなぁ……








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