ビターな僕の甘いレディ
甘い君の苦い笑顔
Story7
「よっしゃー!もらったぁー!!」
―――…ボキッ
オレの集中力も限界。
今は、反省文の作成中。
せっかく、いい感じに集中してきてたのに……
「あー…バカ勇雅、打ってんじゃねーよ…」
「本気で打つなよー!」
外では、バカでかい声でみんなが勇雅へのクレームを口にしている。
だけど、当の勇雅は
「オレ、プロだったら絶対ヒーローインタビュー受けてるって!!」
と声のテンションが高い。
……もう限界。
オレは、勢いよく部屋の窓を開けた。
そして、外にいる勇雅たちに向かって叫んだ。
「―…おい、うるさい!!人が反省文書いてるのに野球とかしてんじゃねー!!」