ビターな僕の甘いレディ
今、なぜオレは反省文を書いているのかというと…
それは二時間前――…
「あの…夏生…?恥ずかしいから離してほしいんだけど…。」
まだ、ひなのがオレの腕の中にいた頃まで遡る。
腕の中には、真っ赤になってるびしょ濡れのひなの。
そして、今の状況からふと我に返ったオレ。
ひなのを好きかもと自覚したはいいけど、今後のことなんてまだ考えてなかった。
慌てて
「あ、ごめん。」
とひなのを解放した。