ビターな僕の甘いレディ



何か、恥ずかしくてひなのの顔を見れずにいたその時―…




「白石夏生ー!!生きてるかー!!」



とオレを呼ぶ声が、耳に入った。




「…今の…担任かも。」



「本当!?よかったぁ…」



ひなのは、力なく微笑む。


その顔を見て、実は怖かったのかもと思った。



やっぱり、コイツは大人だな。






そして、ガサガサという音とともに、担任たちがオレらの目の前に現れた。




なぜここが分かったのかというと



勇雅がオレらが遅いことを心配してオレを探しているとサトミちゃんに会って、崖から落ちたことを知ったらしい。



そしてそれを担任に伝えて、現在に至るという。




これ聞くと、何か頭悪い勇雅に助けられたみたいで少し嫌だけど。









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