ビターな僕の甘いレディ
二人はしばらくお互いを叩き合った後、静かになった。
その場にいた全員が安心したのも束の間、今度は暴言が飛び交う。
「あんたみたいな女、純には似合わないから!!」
「え、何?そっちは自分のこと可愛いと思ってんの!?そういうの痛くない?」
「ふざけんな!調子のってんじゃねーよ!!」
この光景を面倒くさく感じてきたオレの隣では、勇雅が
「…どっちでもよくね?」
と小さくつぶやく。
………確かに。
オレら、かなり関係ねーし。