ビターな僕の甘いレディ



二人はしばらくお互いを叩き合った後、静かになった。




その場にいた全員が安心したのも束の間、今度は暴言が飛び交う。




「あんたみたいな女、純には似合わないから!!」



「え、何?そっちは自分のこと可愛いと思ってんの!?そういうの痛くない?」


「ふざけんな!調子のってんじゃねーよ!!」





この光景を面倒くさく感じてきたオレの隣では、勇雅が



「…どっちでもよくね?」


と小さくつぶやく。




………確かに。



オレら、かなり関係ねーし。









< 81 / 132 >

この作品をシェア

pagetop