1ミリの勇気【短】
「1人で居残りして、うまくできなくて、くじけそうになったとき、
君の弾くピアノの音がきこえてきて、
またがんばろうって思えたんだ」
そう話してくれた瞬間、
あたしの目からは涙がこぼれた。
それを境に涙が溢れて溢れて止まらない。
嬉しかった。
嬉しくて嬉しくて、涙が止まらない。
だって、あたしだけじゃなかったんだよ。
君も、あたしと同じこと考えてくれてたんだよ。
君はあたしのこと、見ててくれたんだよ……