涙に溺れた教室で
「ん・・・ここは?」
「気がついたのね。保健室よ。あなたいきなり倒れて。どうしたの?」
「急に頭が痛くなって。もう、大丈夫です。」
「そう」
私、倒れたんだ。あ!なぎさと流星って誰だろう。
「詩奈!」
リサと真子が入ってきた。
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ、ごめんね」
「謝ることないよ!」
あ・・・さっきのこと、聞いてみようかな。
「ねえ・・・なぎさと流星って誰?」
「え・・・」
二人の顔、暗くなった?
悪いこと聞いたかな・・・。
「なぎささんと流星くんは、転校したのよ。遠いところに行ったの」
保健の先生が言った。
そうなんだ・・・。
「ごめんなさい、リサ、真子。悪いこと聞いちゃったみたいで・・・」
「いいよ!気にしないで。それより、お昼始まっちゃうよ!行こう!」
「え・・・もう?」
「水原さん、何時間も寝てたのよ・・・心配ね。行けそう?」
「大丈夫です、行ってきます!」

お昼を食べながら雑談。
「ねえ・・・。どうして3ーAは人数少ないの?隣のクラスは30人近くいたのに・・・」
「え・・・そ、それは」
リサも真子も、うろたえてる。
「えっと・・・」
『キーンコーンカーンコーン♪』
「あ!チャイムなったよ!行こう!」
「う、うん・・・」
なんか、話そらされた・・・?
このクラスのこと、知りたいだけなのに。迷惑なの?ウザイの?
でも、そんなこと聞けないよ・・・。
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