闘争少女【前編】完
連れてこられた場所…
そこは【ゲームセンター】だった
中に入るなり
さまざまなゲーム音やBGMで
イスズの耳には雑音にしか聞こえない
「おっしゃ、これやるで〜」
はじめに着いたのが【ホッケーゲーム】
『………………』
「おい!なに吊ったんとんねん!
もしかしてゲームセンターはじめてなんか?」
『ぃゃ…』
「あ?聞こえへん」
『…っ、は、はじめてじゃない!!!
けど…どうしてゲームセンターなんだ!!
得体の知れないお前と!!!』
これでもかと男に声を荒げる
「……え、なんでって
俺が来たかったんやからええやん」
『…………は?』
「俺の名前は王神-oukami-
名乗らんかったのはすまんかった!」
オオカミ…いや、王神の口からは
なんて自己中な発言をする
勝手な奴だとイスズは
言葉も出ずただ唖然とするしかなかった