闘争少女【前編】完
「こんな遅まで
つきおうてくれたし駅まで送るわ、行くで」
『大丈夫、1人でっ…』
「何ゆうとんねん!
女がこんなネオン街歩いててみー
変な奴に捕まったらどないすんねん
助けてくれるやつなんかおらんで?」
大神の方が逆に危ないのでは?と
イスズは心の中で思ったがすぐに封印した
『じゃあ…お願いします』
「ん、最初からそうゆうとけ…」
大神はイスズの頭を撫でる
シロとはまた違う心地よい手の感触
見た目に反しとても紳士な大神に
イスズは調子が狂う
この後、ちゃんと
大神に駅まで送ってもらい
なぜか連絡先を交換することにもなり
今日とゆう1日を終えた
やっと電車で落ち着くことができ
スマホをカバンから取り出す
すると画面には
【20件 着信】と表示されおり
タップするとそこには
バルとあとは知らない番号からの
着信履歴がズラッと並べられていたのだった