闘争少女【前編】完



強い風が身体全体を覆う



『お、くじょう?』


「1人になりてーときにたまに来る」



シロは前へと進んでいく私はそれを追いかける



屋上の真ん中の辺りまで来る
お互い適度な距離感をあけたまま……



シロはイスズの方へと
身体を向かい合わせにし静かに話しはじめた





「今アイツ(ウルフ)は
最大な窮地に立たされてる……」


『窮地……?』


「お前が昨日言ってた、ガキ高だ
相手がヤクザ、暴走族関係なしに汚ねぇやり方で権力を持とうとする糞高だ


そのガキ高のあるグループのリーダーが
ウルフにめっただしにされたって噂だ


それを知った下っ端達や
ガキ高の他の連中らが逆襲にかかって…」





『それがあのゲームセンターのとき』







シロの話に割って声を漏らしてしまった
< 159 / 300 >

この作品をシェア

pagetop