闘争少女【前編】完
「いつガキ高の奴らが
逆襲に来てもおかしくない今の状況を考えると…次はウルフと対決になる…って訳だ」
『……………』
「まぁ、俺もこの話し
聞いたの昨日だったからよ……」
『え……?』
「あのノロカメから俺に電話があった」
『カメから?』
流石、ハッカーの天才様だ……
どこからこんな情報をいち早く
「とりあえずイスズ…
お前はもうすぐテストちけーだろ?
終わってからがまた勝負だと思え」
『また私ひと……』
「あぁ〜、わかってるよ
なんも手出しはしねーお前1人で闘え」
『わかってる……』
そして自然会話が無くなり少しの沈黙が流れる
目の前にいるシロを見る
風が柔らかく吹く……
その風の動きでシロの
白金の髪がゆらゆらと揺らいでいた
たまにシロが何を考えているのか
わからなくなるときがあるそれがまさに今…
またどうしてこんな情報を私に
ほんとうに協力してくれているのが
今でも信じられない