闘争少女【前編】完
そして同じ目線になるようにしゃがみ込み
バリカンの耳元にそっと囁く
『( オマエハヒトリジャナニモデキナイ )』
「!!!」
目を見開き驚くバリカンを余所に
イスズはバリカンの左頬を
一発思いっきりの拳を振りかざした……
バリカンは目を白眼を向いたまま倒れた
『…………ほんと、最低だな』
イスズはそう呟き教室を出る
時刻はもう直ぐ8:00を差そうとしていた…
オレスカ高の生徒の人数も
増えてきているのだろうかあちらこちらと
廊下は更に騒がしくなっていた
イスズもそれに
紛れながらガキ高の奴らを次々と倒していく
バン!
ガン!
ガシャン!
まだウルフは登校していない……