闘争少女【前編】完
「おいっ!なにがあったんや!?」
倒れている自分と同じ
制服を着ている男に声をかける
「ガ…ガキ高…の、野郎が…っ…」
「ガキ高やと…?!」
ガキ高とゆう言葉に勘が働いたのか
瞬時に今の状況が良くないことであると気づく
「くっそ…!
うちの学校まで押し寄せてくるやなんて
汚い連中やなほんま……(怒)」
もういつものオオカミの姿や言葉遣いではなく
野生の狼としてのウルフの姿で怒りを表に露わにした
ボキッ!
ドカッ!
バキッ!
イスズの耳には
今までに聞いたことない音が聞こえた
今、イスズは目の前で
本当のウルフを見てしまったのだ……
『!!!…っ…………』
イスズは唇を噛み締める、がまだ敵は半分残っている
目を反らす暇などない
まだウルフはこの同じ場所にイスズが居ることなど知らず