闘争少女【前編】完
ウルフの顎に一発…
額に一発…
そして最後に回し蹴りを背中に一発…
ウルフは見事に廊下の先へと飛ばされた
『…っはぁ、はぁはぁ』
イスズは肩で息をしなが
切れた唇を手の甲で拭き取った…
そしてウルフの元へと近づく
「……………………」
『ウルフ…』
「ぅっ……イ、スズ…
お前なんちゅうやつや…っ(笑)
俺の……負け、みたいやな…」
『ウルフ…お前の力はっ…本物だ
そして強い…勝てたのもたまたまだ…
立てる、か?
私は…”王神”と闘えてよかったよ(ニコ)』
イスズはウルフに
手を差し伸べながら嬉しそうに微笑んだ
「…!!!
やっぱ好きやわ、俺…イスズのこと」
『私もどちらかとゆうと好きな方だ…』
「は、ははは……(苦笑)」
イスズの好きは友達としての好き
ウルフは苦笑しながらも
イスズへの想いが前よりも増していった
こうして
賢き美しい野生の狼ことウルフとの闘いに
勝利をおさめたイスズであった