闘争少女【前編】完
第4章
16.その少女、一息
8月○日☆曜日の2週目__
夏休み真っ只中の今日
久しぶりにリノと遊ぶことになっている
リノのリクエストでプールへ行くのだ
ただ、今私の目の前には
「いや〜、あちぃね今日も〜」
「こうゆう日だからこそ!
今日はおもっきしプールで遊びまくるろう!」
「ツキのことだから
ナンパも含めて遊びたいんでしょ…」
「はぁ〜…呆れるな」
「あぁ?んなわけねーだろ!!!」
「……………………」
「みんなおはよー♪!今日はよろしくね〜」
なんだこれは…
太陽の熱のせいで私の目がおかしくなったのか
リノ以外の奴らが見えちゃってる
おばけ?幽霊デスカ?
『なにこれ……』
「やだな〜イスズ〜シロ君達じゃない!
2人でも楽しいかな〜なんて思ったんだけど
やっぱり人数多い方がもっと楽しくなるかなって思って誘ってみちゃいました(笑)」
『………(呆れ)』
”みちゃいました”ってなんだよ
私聞いてないし
リノだけかと思ったらおばけも付いてきて
何これだよ、ほんと……
そんなイスズを他所に
目の前にいる白金の髪色をしたシロは
どこかを見つめていて横顔がやけに綺麗だった
ほんとため息がでるほどに……
そして日差しが強いのもあり
白金がさらに強調された白金に見える
『私、帰る……』
私は聞き覚えがないことには
首を突っ込みたくなかったのでその場を立ち去ろうとした
「え…………」
リノは驚き悲しそうな声を出す