闘争少女【前編】完
「「「「 にひ〜(笑) 」」」」
「ふふふ(ニコ)」
前にいるみんなが
こちらを振り返って笑顔でイスズを見ていた
『ぁ…………』
「な?(笑)」
『…………っ』
イスズは複雑そうな気持ちになる
今、目の前には自分を
受け入れてくれている人達がいる
でも自分はもう
”人と関わらない”と決めた
これ以上は深い仲にはなってはいけない
だけど、ついこの人達なら…と
思ってしまう自分もいたからだ
「おっし!これからカラオケでも行くか?」
「お!いいね〜♪」
「その前に腹減った〜」
「時間的にもう19時だしな…」
「どうする?イスズ…行く?」
『ま、まぁ…少しだけなら…』
「なら21時までな
それから俺がコイツら送ってくわ、な?」
ポンポン_とイスズの頭を優しく叩くシロ
こうしてこの日はとても濃い1日になった
久しぶりに人と触れ合って
楽しさ、嬉しさ、温かさを久しぶりに感じた
この人達なら…
一緒に居ても、信じてみてもいいのかな…
少しづつイスズの
気持ちが揺らぎだした瞬間だった