闘争少女【前編】完
17.その少女、前触
ジリジリ___
ミーンミンミンミン___
夏休みも残すところ後2日…
シロ達と行ったプールの
あの日からもう2週間も経っていた
そんな今日
イスズは学校の最寄り駅で1人佇んでいた
『はぁ…( まだかな… )』
時刻は11時を過ぎようとしているところ
駅前では沢山の人で賑わい、行き交っている
『待ち合わせ時間過ぎてるし…』
いつもの長い髪は
暑いせいか二つ結びの三つ編みにされ
シンプルなグレーのティシャツに
その上から羽織る色味のある
チェックシャツを着
下はチノスカートを履いて
靴はスニーカーとゆう
動きやすカジュアルな服装のイスズの姿
どうやら誰かと待ち合わせをしているようだ
トントン__
誰かに肩を叩かれ後ろを振り返る……
すると
「よ、わりぃ…遅れて…」
と、そこにはいつものシロの姿ではなく
漆黒の髪のシロの姿だった
Vネックの緩い白の無地ティシャツの
上にカーキ色のシャツを羽織り
下は黒のストレートパンツを履いている
『……お…遅いぞ!暑いし喉が乾いた』
「はいはい、わ〜たよ
飲みモンぐらいご馳走してやるっての」
『だったらさっさと行くぞ……』
「はいはい…
って、お前どこ行くか知らねーだろ」
スタスタ駅のホームへと
イスズは足を進ませる
だが、シロのその言葉に足が止まり
”あ…”と我に帰る
そしてまたシロのいる方に逆戻りする
『//っど…どこに、行くんだ』
「……ははは(笑)
そんな慌てんなよ、ほらこっち」
少し面白そうに笑い
イスズの頭を優しくポンポンし
駅のホームへと歩き出し、誘導する
続いてイスズも小走りでシロの後を着いていき
2人は電車に乗った__