闘争少女【前編】完



ヒョイ__


軽々と避けるシロ…するとシロの目が見開く


「…イスズ!!!」

『へ…?ぁ……!』


目の前の光景に呆気にとられ
シロの声が聞こえたのは2.3秒遅れて我に帰る



「(ニヤ)」



すると先ほどシロに交わされたスネークが
イスズを目の前にしニヤっとあの鋭い目つきで笑ったのだ



『( ぁ…やばい )』



そう思ったのも束の間……
イスズはスネークに捕まりヤカラに手渡し身動きが取れなくなった



「………っ」


「くははは(笑)
これでテメェも俺に手が出せなくなったな」


「…………………」


「あの女がどうなってもいいのか!?」


「…………………」


「んだよ……なんか喋ろよテメェ!」


「…………………(ニヤ)」


「なっなんなんだよ……;(怒)」




スネークの脅しにシロは動じない
ましてや何も言い返さない
だが、最後にシロは不敵に笑ってみせた




「お前も運が悪りぃな…
その女誰だと思ってんの???」


「はぁ?この女がどうした…
ただの普通のおん『普通の女だから何』」


「な……!?」



イスズは両腕を後ろに回され
ヤカラの1人に捕らえられている……
その周りに何人ものヤカラがイスズを囲みこんでいる状態



『闘う相手に
卑怯な真似をするなんて最低だな…

私はそんな奴が一番嫌いだっ!!!』







最初は顔を下に向けたまま喋っていたイスズも最後の言葉に顔を上げ
真っ直ぐにスネークを見つめそう言い放った


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