闘争少女【前編】完
「……………………
もしまたスネークが俺に
用があっても会わせるな、くだらねぇ…
お前らにあとは頼んだ……
(↑充分相手できる野郎だから)」
「わかった…
にしても前に散々やられてるってのに
まだテッペンに
こだわってるとは懲りねぇ野郎だな」
「……………………」
「……なぁ…「話は以上だ。」っ!」
男はその場を
立ち去ろうと立ち上がり歩き出す
そんな男を見るや否や
もう1人の男が声をかけ、足を止めさせる
「”クロガネ”!!!」
「……その名で呼ぶなって言ったはずだサド」
「っ…、ごめん。
だけど、お前が”なりたくもない”
テッペンに居続けるのは
俺たちのせいでもある……だから…」
「その話はまた今度だ…」
「お…おい!カロク!!!
俺はお前の為を思って……っ!!!」
クロガネ=カロクと呼ばれる男は
また足を進めそのままその場を後にした
バタンッ!______
重い扉が閉まる音だけが
ただ1人の男と無音の部屋で響いた………
「2つの名を持つ男……
その男をつくりあげたのはこの俺たちだ
お前がどれだけの思いで
テッペンに立ってくれているか……
俺たちは充分理解していると思ってる
だからお前が背負ってるものを
少しでも軽くする為に
俺たちはお前を狙ってくる野郎が
誰であろうと……始末する…
真のクロガネ… 偽のシロガネ……か」