闘争少女【前編】完
「あ、っあぶない!!!」
イスズとスネークの下で
倒れたている男の頭を抱えている女が叫ぶ
スッ____
「!!…っく」
『どこ目掛けてパンチしてる
私はこっちだけど?……泥蛇さん(笑)』
さっきまで
スネークの目の前にいたイスズの声が
今はスネークと反対方向に立っていた
『続き……したいなら、こっち来な』
クイ__
と首を傾けスネークを誘導する
スネークはその言葉に連れられ
ビルとビルの間の影へと2人は消えていった…
タタタタタ__!!!
「だ、大丈夫ですか〜?!
今、警察と救急車
呼んでますから心配いりませんよ」
「あ、ありがとうございます(涙)
でも……あなたいつのまに?」
「……さっきの子、さっきの子が全部
私に指示したことです。
それを私が従っただけです(ニコ)」
「え…あの、小さい子が?」
「えぇ…そうです…凄いですよね…」
そう警察、救急車を呼ぶようにと
スネークの所に行く前に
もう一つリノにお願いをしていたのだ
「〜〜っ(涙)
ありがとう…ほんとにありがとう」
「いえいえ…あ!
救急車来たみたいですよ、急ぎましょ?」
この後倒れた男子高生は救急車に運ばれ
その女性も付き添いでそのまま着いていった
そしてその場に残されたリノ……
だけでは、なかったのだ……
ある男の2つの影が
リノとその場を見つめていた