闘争少女【前編】完



「イ、イスズ〜〜っ?!」


リノがビルの隙間から顔を出し
イスズの姿を確認する


だが今のイスズの姿に驚き、かけよる



「はぁ、はぁ…はぁ…リ、ノ……
きゅ、救急車呼んで…それと…いっ!…;」

「あ、うん…て!イスズ?!
大丈夫!?、何?
もしかしてこの男でもしてやられたの?!」

「う、まぁ…話は後で」




この後、救急車でスネークは運ばれ
イスズも一緒に右腕の負傷を病院で診てもらった


案の定、右腕は骨折していた

全治三週間ほどだそうだ……

イスズの腕には包帯で
ぐるぐる巻きにされ固定されていた



「腕…痛い?」

『うん、平気……』

「そっか…」

『ごめん…
またいろいろと迷惑、かけた……』

「イスズは助けようとしたんじゃん
何も迷惑なんて思ってないよ?
でも男に向かって喧嘩なんて危ないよ…


いつも思ってたけど……
イスズって正義感強いってゆうか
悪いことには悪いってちゃんと
相手を止めて
助けようとするでしょ?

イスズは女の子なんだから
もっと誰か頼った方がいいと思うの…
1人じゃ危ないし心配するでしょ?」



リノの言葉に胸が締め付けられる



『うん、ありがとう……
ねぇ…リノ、…っ私の話聞いてくれる?」




日が暮れかけたオレンジ色の陽をバックに
イスズを照らした





リノは振り向きそんなイスズを見つめる

< 268 / 300 >

この作品をシェア

pagetop