闘争少女【前編】完
「イ、イスズ〜〜っ?!」
リノがビルの隙間から顔を出し
イスズの姿を確認する
だが今のイスズの姿に驚き、かけよる
「はぁ、はぁ…はぁ…リ、ノ……
きゅ、救急車呼んで…それと…いっ!…;」
「あ、うん…て!イスズ?!
大丈夫!?、何?
もしかしてこの男でもしてやられたの?!」
「う、まぁ…話は後で」
この後、救急車でスネークは運ばれ
イスズも一緒に右腕の負傷を病院で診てもらった
案の定、右腕は骨折していた
全治三週間ほどだそうだ……
イスズの腕には包帯で
ぐるぐる巻きにされ固定されていた
「腕…痛い?」
『うん、平気……』
「そっか…」
『ごめん…
またいろいろと迷惑、かけた……』
「イスズは助けようとしたんじゃん
何も迷惑なんて思ってないよ?
でも男に向かって喧嘩なんて危ないよ…
いつも思ってたけど……
イスズって正義感強いってゆうか
悪いことには悪いってちゃんと
相手を止めて
助けようとするでしょ?
イスズは女の子なんだから
もっと誰か頼った方がいいと思うの…
1人じゃ危ないし心配するでしょ?」
リノの言葉に胸が締め付けられる
『うん、ありがとう……
ねぇ…リノ、…っ私の話聞いてくれる?」
日が暮れかけたオレンジ色の陽をバックに
イスズを照らした
リノは振り向きそんなイスズを見つめる