闘争少女【前編】完
「まぁな……」
「前はゲームも一緒にしたり
しない時は本読んでたりしてたよね」
「喧嘩ってゆう喧嘩も”アレ”以来
見てねーし、ここの2年仕切ってるって
いっても過言じゃねー有力者のくせに
なんの興味もなさそうにしてっからな……」
シーン…__その場が一気に静かになる
「でも……」
口を開いたのはバルだった
「イスズが現れてから変わったよな」
「それは確かに」
「同感」
「僕も思った」
と、3人それぞれ言葉を重ねる
イスズが現れる前は
相当、滅多に教室に姿を現わすことがなかった
あの時……
イスズがアカツキとバルと喧嘩をして
騒ぎを起こさなければ出会わなかったかもしれないのだから
「まぁ……
いつか話してくれんだろ!待ってよーぜ!
シロを信じんだ!!!なっ?お前ら!」
「俺たちみたいな奴と連んで仲間だと
思ってくれてる(俺たちも同じ気持ち)からには
シロもイスズも何か
あったときは助けに行こうぜ!!!」
「「「おう!!!」」」
シロもイスズも彼らの中で
大きな存在として刻まれているようだ
だが、これからさらなる
困難と壮絶な闘いが彼らの目と耳で知らされ
目のあたりにするとは
この時は思いもしなかっただろう