闘争少女【前編】完
ヒュー
ヒュー
ふわふわ。◯
柔らかくふわりとした風がある少女の体を扇ぐ
『…………………』
誰もいない屋上のど真ん中に仰向けになり
目をジッと閉じ動こうとしない
寝ている……?
『………!(そんなわけないだろ)』
あ、ごめんごめん(笑)by作者 リシュリ
イスズは閉じていた目を開き
蒼く爽快な空を見上げふと息を吸い込んだ
『スゥ〜、、ハァ〜…』
季節は9月から10月に変わろうとしていた
あれからイスズは常に一人行動をとっている
リノとは一切話しもしなければ目にもとめていなかった
『もうすぐ、、学園祭か……
面倒くさい…たぶん、、、やるんだろうな』
と、リノのこと
あの体育祭の実行委を引き受けたからには
今回の学園祭も引き受けるに違いないと思っていたからだ
なんだかんだ
イスズはリノのことを気にしている
『はぁ〜…その前に1人、2人くらいは
片付け(倒して)ておいた方が楽かな……』
ヒョイ__
勢いよく上半身を起こし
ゆっくりと立ち上がる
仁王立ちをした
その小さな体の拳が握られる
イスズはその場を後にしある場所へと向かった