闘争少女【前編】完
あの後
学院をいろいろ調べ周った……が、
『収穫なし、か……今日はもう帰ろかな』
イスズはカバンを取りに教室へと向かった。
ガラガラ_
「あ!やっと戻ってきた!」
『?!』
「もぉ〜、待ちくたびれたんだからね!」
『まだ居たの…?』
数時間前にイスズに話しかけてきたリノが
教室に残っていたのだ。
イスズへと駆け寄りリノは笑顔を向けると…
「一緒に帰ろ?」
『は?』
「だ〜か〜ら〜、一緒に帰るの!」
『いや…あの…ちょっ!?』
「はいはいはいはい……話しは後で〜」
リノに強引にそのまま肩を押され学校を出た 。
駅へと向かう賑わいのある通りを
2人は並んで歩く……
『(………………)』
「もう!!!なに?
そんなに一緒に帰りたくなかった?」
『(………………)』
「わたしはイスズと友達になりたいの!
……今朝も助けてもらったし、せっかくクラスも同じになれたのにいきなり”私とは関わらないほうがいい”とか言われても納得いかない!」
『(………………)』
「しつこいって思われてもいい!
イスズが認めてくれるまで一生つきまとうから!!!」
『一生は困る…てか勝手にすれば…』
「はいはい、
勝手にさせてもらいますよぉ〜〜」
それからリノがまた一人で喋りはじめ
それを興味なさそうに聞くイスズであった