闘争少女【前編】完
その頃オレスカ高では
ある少女の噂で騒めいていた___
”あの眼球野郎のスネークを倒したって”
”どっかの暴力団倒したって噂もあんぞ!”
”前にガキ高が乗り込んできたときも
一人残らずやっちまったって”
”やべーなその女”
”もはや女ってのは嘘なんじゃねーの?”
”どっかの暴走族の幹部とかか?”
”次は誰とタイマン張るきだろうな!”
”一度でいいから見てみて〜〜”
と、あらゆる噂が飛び交っていた……
そんな中ある3人は
密やかに表情を変えずジーと黙っていた
カーテンは黒で日光が当たらず
わずかな光が床を照らしているある教室
「…………糞女」
「見逃せねーな」
「………( ニヤ 」
そうこの3人こそ
3年組を仕切り、縄張りをしている
マルボロ__キレたら凶暴
180cm以上の巨人 頭には剃り込み
ワイシャツのボタンは一昨止めず全開
胸元からお腹がチラリと見える格好
ワシタカ__驚異のスピード
177cm 赤茶色の髪
サイドの髪をワックスで固めている
鳥の羽のピアスを両サイドに付け
3人の中では見た目とルックスが一番良い
フシチョウ__史上凶悪な根暗
171cmのロン毛のソバージュ頭
色白で唯一学ランを着ている
首や腕には似合わないジャラジャラと
シルバーアクセサリーが付けられている
「誰からヤる?」と
ワシタカの質問に直ぐに答えた人物がいた
「こんな糞女、俺が一発で終わらせてやる」
「お…マルボロから
挙手するなんて珍しいな
せいぜいヤラレて帰ってくんじゃねーぞ
笑いもんだかんな、はは(笑)」
「んだとテメェくそがぁぁぁ?(怒)」
マルボロは今にもキレそうな勢いで
ワシタカの胸倉を掴んだ
「おいおい……こんなところでよせよ
お前のお目当は俺じゃねーだろ?」
「ちっ……」
「それじゃお手並み拝見とゆうことで
健闘を祈るよ、”マルボロくん”(笑)」
「〜〜っ(怒)」
「フフフフ(笑)」
最後にフシチョウの不敵な笑みで3人は退散した