闘争少女【前編】完



そして今まさに目の前では
今年の聖華祭の出し物でみんながあーだこーだと意見が飛び交っている


教団には担任と聖華祭の委員会に立候補した
2〜3人がいる


その中にリノも案の定居た
特に目を合わすわけでもなくただ互いに合わさないようにしている感じ




「えー、それではこの3つの中から多数決で
今年のこのクラスでの出し物を決めたいと思います!一人絶対一つは手をあげること!」


そう元気よくクラスをリードする
委員会の女子生徒


黒板をよく見ると横文字で
【聖華祭出し物 1-○】と書かれおり
その下には縦書きで
3つの出し物の名前が書かれていた


・メイド喫茶

・クレープ屋

・コスプレ館





『(なんじゃこれは…
クレープ屋意外ほぼコスプレじゃん 汗)』



ツッコミを入れてしまうほどの
クオリティの低い出し物に冷や汗が出る


女子が憧れるメイド喫茶、クーレプ屋、コスプレは一度はやってみたいものなのかもしれない


聞くところによると
クレープ屋も衣装が支給されるそうな……




「それでは手を挙げてくださ〜い
メイド喫茶がいいひと〜?」


「クレープ屋がいいひと〜?」


「それかコスプレ館がいいひと〜?」




と次々に手を挙げていく生徒達……


イスズはもはやどれでもよかったが
1人ひとつは挙手しなくてはならず悩んだ挙句、クレープ屋にした


理由は一つ甘い物が好きだから。



「はい、では今年のこのクラスでの出し物は
”クレープ屋”に決まりましたー!」



パチパチパチパチパチパチ





大きな拍手が教室に響いた




こうして残り2週間で聖華祭が開催される
その間は授業も短縮される
なので、それぞれ担当が設けられた



買い出し班、内装班、衣装班、メニュー班などなど……




イスズはこの中の買い出し班になった

< 283 / 300 >

この作品をシェア

pagetop