闘争少女【前編】完

マルボロside＿＿






だんりぃ……


ちいせくてみえねーかったから
女とぶつかっちまって
スルーしてコンビニ入ろうとしたら


1人の女に『おい、ちょっと待て…』って
呼び止められちまった


ほんとだりぃ……



振り返って見みると
俺より遥か30cmも小さい女が俺を見上げていた


『ぶつかっておいて無視？』

「あぁ？」



このチビ女、喧嘩でも売ろうとしてんのか？
この俺を誰だと思って言ってやがる
怒らせたら誰にも止められねー最強の男だぞ？


ムカつく……


すると俺とぶつかった女とクラスメートの野郎が止めに入ってきて


『わかった』とチビ女は呆気なく諦め
クラスメート達とその場を後にした、そんな光景を目でおっていると



ふっ、だっせー（笑）



俺はそう思った次の瞬間…

他のクラスメートが見ていない隙に俺に向けられる、睨んだ瞳と目があった


さっきは何も感じなかったが
今、そのチビ女の背中からは殺気のような強いオーラが滲みでているように感じた




？！



んだ、あのチビ女……


女があんな…よくわかんねーけど
あんな…感じありえんのか？



今まで男としか闘ったことがないマルボロは
イスズのオーラに驚いていた



「…っ………………………ふ（笑）」



そんなマルボロだったが最後に笑みがこぼれ



「おもしれ〜じゃねーか
次あったらその眼、一生見えねーようにしてやるよ（ニヤ）」








もうその場にはイスズは居なかったが
1人、立ち去った場所を見ながらそう呟いた…