闘争少女【前編】完





「よし、じゃあ……これでいいかな?」

「うん!思ってたより生地もパーツも見つける凄く楽しかった(笑)みんなありがとう!」

「私達も楽しかったよね〜(笑)」



学校へと向かう帰り道……


みんな思った以上に楽しかったようだ


イスズはとゆうと
ただ『( 疲れた…… )』と内心思っていた(笑)


今度は1人、みんなとリノの後ろ歩きながら
荷物を運んでいる


すると


「おい……チビ女」


どこからか男の声が聞こえ辺りを見渡す


「どこ見てんだ、こっちだ」

『あ…』


目の前には
あの時、コンビニでぶつかってきた男が立っていた



『これはこれは…デカすぎて気づかなかった』

「ちっ…てめぇ……」



イスズは自分の身長よりも大きい
くるくるに巻かれた生地を抱えていたため
背の高い男に気づかなかった

でも相手をからかうように言う


そんなイスズに男は若干キレかけている



『謝りに来る気になったのか?』

「あぁ?んなもんあるわけねーだろ…」

『じゃあ何の用だ』

「少し面、貸せ」

『…………………』

「ふ(笑)ビビってんのか?」



イスズはあの時この男を睨んだことで
少し興味を持たれたと察した


でも今はクラスメートが一緒にいる
ここはなんとかして回避しなくてはいけない


「おら…行くぞ」

『ぇ…ちょ……』



バシン!!!



その時、誰かがイスズと男の手を払った

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