闘争少女【前編】完
カツ_カツカツ__
『…………………』
イスズは黙ってその背中を見つめた
スル__
そしてふりかえって「イスズ…」と
安心感のある暖かい声がそう呼んだ……
『リノ…』
「来てくれありがとう」
『うん』
「………………」
『………………』
少しの間が2人の空気を張り詰める
「あのね……
ずっと、ずっとイスズに言わなきゃ
いけないことがあったの……」
そう切り出したリノ
ここからリノが想いの丈を話しはじめた
「あの時、イスズがどんな気持ちで
私に自分の過去の話をしてくれたか
今考えれば私に心を許してくれてたからだって
想うと受け止められた気がする……
なのにあの時私…っは…
イスズに何も声かけれなくて……
怖いって思っちゃたの……
これじゃイスズを拒絶してるみたいで
そんな自分が嫌でちゃんと
日が経ったら謝まろうって
イスズのこと許そうっておもってたの……」
イスズは静かにリノの話に耳を澄ませる
「だから…
イスズも私の話し聞いてくれる?」
『( コクリ_ )』
声には出さす頭だけを上下に振った
「中学の頃……」
リノは中学では
クラスで中心のグループの中に居た1人だった