闘争少女【前編】完
「自分の気持ちも伝えられないなんて
本当のトモダチじゃなかったんだって……
でも違った
これは私が相手を想ってやれなかったから
自分の事守ろうとしてただ逃げてた
だけなんだって気づいたの……
だから今回も私はイスズに同じ事をした
本当に本当にごめんなさい……っ…」
リノは過去の自分と
今回の事を重ねてしまい
謝りたくても謝れなかったと伝えた…
「ごめん…な、さい……」
『顔、あげてリノ………』
イスズは頭を下げているリノの方へと
足を進め、声をかける
バッ__
顔を上げたリノを見ると涙を流していた……
『こんな事で涙流すことなんてないよ
だから……笑って?
私はリノが笑った顔が好き……
いつだって私の事心配してくれて
気にかけてしつこいくらいに付き纏う…
それがリノでしょ?違う?
あの日から一度だって嫌いだなんて
思っちゃいないよ……
また甘いもの2人で食べに行こうね?』
そう言ってみせたイスズの言葉は
リノを本当の友達としてかけた言葉だった
「イスズっ…ありがとう(涙)
イスズのね、あの話し聞いて最初は
やっぱり驚いた……
女の子が顔や体にキズ、アザつけるなんて
考えられないって……
だけど私はそれでもイスズと一緒に
いたいって思うよ!
だからあまり無理はしないで?」
『うん、、、気をつけるよ
でも私といるってことは
危険が及ぶことがリスクになる……
何かあったら直ぐに私を呼ぶこといい?』
「うん!!!
イスズ……だあぁーい好きっ!!?」
『ふっ(笑)』
「イスズ〜〜♪」
こうしてイスズとリノの仲がまた戻った
前より少しお互いを理解し
分かり合えたのかもしれない……
これから2人の本当の友達としての
絆が深くなっていくに違いない