闘争少女【前編】完
「起立、礼、「「「ご機嫌よう。」」」
あの日から3日が経とうとしていた
特に何も変わらず
平和な3日間を過ごしている
この毎朝恒例のあいさつは未だに慣れない
授業はサボることなくちゃんと出ている
とは言っても受けてるフリをしているだけで
頭の中ではテッペンのことでいっぱいだ
『(……そろそろ動いた方がよさそうだな)』
授業そっちのけで窓の外を眺めながら考える
キーン
コーン
カーン
コーン
そうこうしているうちに
今日の授業の終わりを告げるチャイムが鳴った
先生「今日はここまで、皆さんご機嫌よう」
『(この学校は最初も最後も
”ご機嫌よう”かよ……面倒くさい)』
「イ〜ス〜ズゥ〜〜♪」
ギュッ
誰かに抱きつかれる感触……
これまた恒例化し始めている
リノからの抱きしめ攻撃
『(…………)』
特になんとも思わないので
リアクションもしない
「もぉ〜〜、なんか反応してよ〜!
てかイスズ全然授業聞いてないでしょ?」