闘争少女【前編】完
ガタ……イスズは立ち上がる
「まだ動けんのかよ、このクソ女」
「女のくせにほんとよくやるよ〜」
『……黙れ』
「は?」
『仕返しかなんだか知らないけど…
お前らがあの時やったことは恐喝罪だ
警察沙汰にならったことだけ
感謝してほしいくらいだな…この下僕共が』
「「!??(怒)」」
次はイスズから2人に飛びかかる
アカツキとバルの2人の攻撃にも
素早く避け、受け
自らも拳を2人の額に力強く入れる……
バンッ!
バンッ!
ドカッ!
ドンッ!
「(さっきより動きが早いっ……っ)」
「(パンチが当たらない!)」
最後はバルの腕を掴み
腹の急所を狙い動きを沈ませた
「ううっ……っ」
バルはその場に倒れ込み動かなくなった
『よそ見してんじゃねー』
「……っ」
『今度はお前だ!』
先ほどと同様、今度はアカツキの腕をとり
膝で溝内を狙う
そして右の片足で蹴りを入れ
ハードルが並んでいるところへと
おもいっきり飛ばされた
『…っ、はぁ…はぁ』
2人はまたもや戦闘不能になった
「へぇ〜、強いんだねキミ……」
「ちょっと甘く見過ぎてたかもね……」
そんなイスズの背後に
聞こえた声の主の方にカラダを振り向かせる