闘争少女【前編】完
倉庫には拳と拳が
ぶつかり合う音しか聞こえない……
ドンッ!
バンッ!
バシッ!
ガンッ!
「やるじゃねぇかお前だてに
喧嘩してきたわけじゃなさそーだな(笑)」
『……喋る暇があるなら集中しろ』
ガッ!
イスズが足を
蹴り上げるがそれを避けるシロガネ
「はいはい……
てかおめー見てぇな女が
なぜここまで本気になるたかがノロカメだろ」
『……違う、この学校のテッペンを取る為だ』
「「「「は?!」」」」
シロガネが動きを止める
そしてさっきまで
倒れていた4人がカラダを起こし声を揃えた
「アイツまぢで言ってんの」
「ありえねぇ…」
「正気か?」
「馬鹿じゃないの」
それぞれ思い思いの言葉が漏れる……
『…………………』
「あはは(笑)お前おもしれぇな(笑)」
『なにがおかしい…』
「いや、幾度となく何人もの連中が
頂点目指して脱落していったのを見てる…
ゆってもそいつらは男だ。
でもお前、女だろ?
今まで女が頂点目指すなんて
聞いたことねーよ(笑)
ましてやこんな学校無縁だろ…?」
『だからなんだ……』
「お前のその頂点…
見届けてやってもいいぜ?
でもその前にこの俺を倒してからなっ!」
ドンッ!
バシッ!
『……っ』
「(笑)」
シロガネはこの状況を面白がっている様子
攻撃を受け続けているイスズは
少しシロガネのスピードに苦戦していた