闘争少女【前編】完
「あの機敏な動きはどうした?
お前の実力はそんなもんなのか?(笑)」
『……っ…』
シロガネがイスズに
どんどん攻撃をしかけてくる
「そんなんでテッペン目指すのか?
笑わせんじゃねー……
これから先お前よりもっと強ぇ奴らが
こぞっていんだよっ……!
そんな受け身ばっかりしてたら
秒でヤられちまうぞっ!!!」
バァアアアンッ!!!
シロガネの足蹴がイスズの腹にヒットし
バレーボール、サッカーボールなどが入った
カゴに飛ばされた
イスズの額から血が伝う…
そんなイスズに近ずきシロガネは見下ろす
「……………………」
『…………ぅ…っ…』
「動けねーならもう終わりだな。
お前の本気(マヂ)はそんなもんだったとは…
聞いて呆れるぜ………………
おい、お前ら退散だ……行くぞ…」
シロガネが
他の4人にそう言うと4人も呆れるように
その場を後にしようとする
「やっぱお前でもシロガネには勝てねーのな」
「結構実物になるかと思ってたけどな〜」
「ほんと聞いて呆れるわ〜」
「期待はずれだよ、所詮口だけなんだよ」
「………………」
4人がそう話しながら
倉庫の出入り口まで足を運ぶ
『ま…だ……まだ、おわって…ない』
イスズの微かな声が
聞こえ5人は後ろを振り返る……