闘争少女【前編】完
私はなんであのときリノに
”ごめん…”って言ったのかわからない
たぶんわかってたからだと思う
毎日毎日一緒に居てくれて
リノがバイトがない日はほぼ一緒に帰ってる
けど、ここ最近…
放課後に電話で呼び出され次の日には
わたしは怪我をして学校に来るし
その事でなにも話さない
私にリノはなにも言ってこない
どこがで”罪悪感”と
ゆうものが浮かんでいるのだろうか……
「おい……」
『……なに』
「なにそんな
暗い顔してんだよ、いつもそんなんなのか?」
『うるさい…』
「口だけは一丁前ってか…
イスズ…今から俺らの教室に来てもらう
その格好がまずいなら
早く変えた方がいいんじゃないか?」
『は?……なんでお前が』
「さーな……」
シロガネの声にハッとする……
そんなに自分の顔が暗かっただろうか?
それにしてもコイツはなんで私に
前に言われた話しは断りをしているはず
そうこうしている内に
オレスカ高の門から玄関に入いる
この学校の教室
廊下を歩くのはこれがはじめてだった
廊下には
酷いくらいに不良の男達しかいないし
珍しい者を見るように
こっちをジロジロ見てくる男達や
ガヤガヤこちらを見て話してる男達
胸糞悪いし
虫唾が走る勢いだ
あぁ…気持ち悪い
「着いたぞ……」