闘争少女【前編】完
目の前にいる男が何を
言っているのか私は理解できなかった
ましてやこの前倒したばかりの奴らに……
シロガネはただ面白がって
暇を持て余す為に言ってきているに違いない
簡単に信用できるとも限らない
本気で言っている?
でもあとの4人もシロガネに賛同している
『私は…
もう誰ともつるまない……
こんなわたしと居ても
お前達の価値が下がるだけだ…っ…
お前達のなんの得にもならい…』
「なんだよそれ…」
『…………っ』
イスズは言葉を詰まらせる
するとシロガネがイスズに近づき……
ポンポン__と優しく頭に手を置く
「お前の過去に
なにがあったのか知らねー…
けどな、一度だけ人を
信じることをしてみねーか?
まずは俺たちを信じてみろ…
そこらへんの奴よりは情は厚い
簡単に裏切るようなこともしねー…だから」
「「「「「 ”俺たちを信じろ” 」」」」」
他の4人と同時に言葉が重なる……
『…………っ……勝手に、…しろ』
「まだそんなことゆうかっ(笑)」
「ツンだな、これは」
「いや、これはツンツンだ」
「それをゆうならただの頑固女」
『………(睨)』
「「「「 (・_・; 汗」」」」
「ふっ(笑)
でだ、早速お前に情報を提供してやる…
この下階の1年に
”シロバク”と”クロバク”と
名乗る人物2人が今テッペン争いに
動きを見せている…
まずはこいつらを倒せ」
シロガネのこの言葉に
周りの空気が一瞬にしてピンッと張り詰める