闘争少女【前編】完
「お、おまえは…」
「おい、いくぞっ…」
そんな2人は簡単に
この場を離れていってしまった…
イスズはただジーとその光景を見つめていた
『(………)』
「おい、大丈夫か?」
「あの、ありがとうございます!助けてくださって…」
「いやいや、たいしたことしてねぇよ(笑)てかあぶねぇぞ〜女がヤンキーに突っかかろうなんざ」
男はイスズの頭を撫でる
『あれくらい私でもなんとかできた…』
「女が喧嘩なんてするもんじゃねぇよ」
『(ムス…)』
「フッ(笑)」
男はイスズに笑いかけ未だに頭を撫で続ける
「まぁ、気をつけろよ?…ほんじゃオレはこれで」
「ほんとうにありがとうございます!!!」
『(コイツ頭撫ですぎ…むかつく)』
そして男は軽く手を挙げその場を去っていった