闘争少女【前編】完
「へぇ〜…”特別枠”」
「よくもまぁ〜そんなこと思いつくな」
「でも面白そうじゃね?」
「確かに楽しそう…
いつもこんなとこで
ゲームと喧嘩しかしてないこの学校に
行事なんてあるわけないしね〜」
「その特別枠やらは人数決まってんのか?」
『…………それが』
4人が今回の球技大会のことに
意見が飛び交う中、イスズに質問をする
『6人……』
「お!じゃー俺たち大丈夫じゃね?」
「やりー!」
「足りねぇだろ……」
と、シロガネが気だるそうに言葉を発する
「で、どうすんだ?」
『まぁ…居ないこともないんだけど』
「あと1人?」
『うん』
「だれだれ〜?」
『カメ』
「え……あのノロカメ?」
『しか、あと居ない……』
「まぢかー」
周りの空気がドンヨリしはじめる……
が、その空気を一変したのがやはりこの男
「まぁ、いいんじゃね?
気晴らしになりそうだし
人数合うならそいつ合わせ6人でいいだろ」
『!?』
「しゃーねーな〜」
「て、ことは
これで球技大会参加は決定ってこと?」
「「だな(ね)」」
「おっしゃ〜!いぇ〜い!!!」
パチン☆
ウォーカーとシャノの息のあった阿吽の呼吸と
ツキとバルの手のひらが
合わさった音が教室に聞こえたのだった