闘争少女【前編】完
「くそ〜負けちまった〜!!!」
「か、勝っちゃった……」
バルはとても悔しそう…
その反面カメはまさか
自分のチームが勝つと思っていなかった様子で
呆然としていた
そしてカメが勝利したおかげて
1学年には勝ち点3が入った
《いや〜初戦からとても
見応えのある試合でしたね!では、続いて
第2戦!バレーボールです!
お互い悔いのない戦いを期待しています》
アナウンスが入り、次は2年と3年…
アカツキとウォーカーの試合がはじまった
「ぜってー負けねーかんな…(ガン飛ばし)」
「ふ(笑)そんな言葉、今の内だ……」
お互いこの試合にとても意気込んでいるようだ
『(これは…面白い試合になりそうだな…)』
この試合のルールはサーブ、ブロック
アタックは全て女子が行う
男子はポジションのリベロのみ…
この試合の見所はいかに自分達のチームに
得点が入らないように男子軍がボールを
拾えるかが鍵となる
《それでは試合開始ーーー!》
ピーーーーーッ!!!
「おっしゃー!ボールこーーーい!!!」
「負けない……」
残りがない2年のアカツキチーム
3年のウォーカーはこれが初戦となる
どのチームも手を抜かない
白熱とした試合を繰り広げる
「イスズ〜♪試合どんな感じ〜?」
『委員の仕事は……』
「次のバスケ私選出されちゃってるから
他の子に仕事頼んでるの」
『ふ〜ん……』
「前のバルくん達の試合結構凄かったね!
今の試合はどっちが勝つと思う?」
『……ウォーカー』
「どうして?」
『…勘』
「その勘、当たればいいね〜それじゃ、
わたし入場ゲート集合だから行ってくる!」
試合の残り時間が迫る……
アカツキチームは12ポイント
ウォーカーチームは15ポイント
残り1分を過ぎようとしているその時
アカツキチームのアタックが
ウォーカーチームに入る……
が、リベロのウォーカーがそれを
広いトスへと繋ぎ最後のアタックに差し掛かる
そのアタックはアカツキには向けられず
空いているところにボールが落ちた
ピッピッピーーーーーーー!!!
試合が終了した
勝者3年のウォーカーチームが勝利した