闘争少女【前編】完
”キャーーー!シロ君超かっこいい/////”

”ヤバい//////”

”汗も滴る男…美しいすぎる!!!”

”ファンクラブ入りたい!”






”シャノく〜〜〜ん!頑張って〜!”

”やっぱり運動できる男子ってかっこいい///”

”シャノくん小さいのに動きが軽くて凄い!”





周りから聞きたくなくても聞こえてくる

アカツキとウォーカーのときはなかったのに

アイツら可哀想だな……

なんて思いながら試合を見つめる




するとイスズのジャージポケットから

スマートフォンが動く振動が伝わってきた

それに気づいたイスズは

スマートフォンを取り出し画面を覗く





そこには”また知らない番号からの着信”だった

イスズは動じることなく

スマートフォンを耳に当てた




『………………………』


〈お前か?
オレスカ高に出入りしている女ってのは〉


『誰だ…』


〈知りたきゃ今からオレスカに1人で来い
今の俺たちにお前は邪魔だ…消えてもらう〉


『……わかった』


〈あ〜、忘れてたがチーム西方さん達には
また改めてご挨拶させてもらうよ…
お前が消えてからよろしくなってな(笑)〉




ブチ……プープープー




一方的に電話を切られイスズは

スマートフォンを耳から離す




目の前では最高潮の盛り上がりを

見せているシロとシャノの

バスケの試合が行われている




他の試合に出たアカツキ達は選手席で

見ている為、この事を知らせることができない

周りの声援、歓声の声が雑音へと変わる……




さっきの声の主は誰だったのか……

シロ達の事を知っていた

とゆうことは同じオレスカ高の連中



わたしが出入りしているのも知っていたし

オレスカ高の全体にわたしの情報が

出回っているとゆうことか……





このままでは先に向こうから

潰しにかかってくるなと察し

これは私の問題

アイツらには関係ないこと…

だからこの事は伝えないでおくことにした








そしてイスズは1人立ち上がり会場を後にした…


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