闘争少女【前編】完
1階の廊下は異様な静けさが漂う
歩く自分の足音しか聞こえない…
コツ…
コツ…
すると、教室のドアが開く
現れたのは大柄な男がイスズの目の前に立った
『…お前か、私を呼び出したのは』
「……………は?
知らねーな(笑)でもここは女が
来るとこじゃねー今すぐ出ていけ」
『私はやらなきゃならいことがある
だから出ていくことはできない』
「だったら
力づくでも追い出すしかねーな」
『やれるもんなら、やってみろ』
ダッ!
いきなり大柄な男
(↑1年、コードネーム:ダンボ)
が飛びかかってきた
スッ…!
避けるイスズ
だがまたイスズを目掛け飛びかかってきた
今、それの繰り返しイスズは
ただただ避けることしかできないでいた
『(っ…攻撃ができない)』
「なんだぁ?てめー攻撃できねーのか?
そんなんでここに何しに来た!!!」
『……………(イラ)』
ダンボが喋って油断したところを狙い
イスズは得意の瞬発力で背後に回った
「…っ!!?」
そして後ろから回し蹴りを1発食らわせた
バァーーーン!!!
パリンッ……
廊下の窓ガラスが割れ
窓ガラスに
ダンボの頭から首が突っ込む形となった
グシャ…
シャリ…
頭から血が流れているのにも関わらず
ダンボは立ち上がりイスズの前に立った
「っ…やるじゃねーか、っチビ…
こっからが本番だ!
俺の本気の恐ろしさを見せてやる!」
そう言いイスズへと再び走りだした