闘争少女【前編】完
一方《オレスカ1年廊下》side_




ドンッ!

パリンッ!

バシッ!




「はぁ、はぁ……はぁ…」


『はぁっ、はぁ、はぁ……』





イスズとエスの戦いがまだ続いていた……




「しぶとい…早く倒れろ、
女のくせに、許せない、消えろ」


『単語ばっか並べてねーで
ちゃんと喋れよ、この馬鹿三銃士野郎…』



「!!!(怒)」




ダンッ!

バシッ!

バンッ!




拳と拳がぶつかり合う…
イスズ教室の割れた窓ガラスへと身を乗らせ
近づいてきたエスの顔を蹴る
倒れたエスに馬乗りになり顔を殴りつづける






そして胸倉を掴み壁へと
押し付け最後に腹に拳を食い込ませた

そのまま動くことのないエス…




それを感じたイスズは
静かに立ち上がり前を向く
1人残ったエルの元へと

足を動かそうとしたその時…




ガシッ…!




右下を見てみると
エスがイスズの手首を掴んでいた




「…っま、まだ、終わって…な、い…っ」


『………………』


「まっ…………」


『その体じゃもう無理だ、諦めろ……』





イスズそう言い放ち前へと進んだ
掴まれていた手は自然と離れ

エスはそのまま動かなくなった……




コツ…

コツ…

コツ…




再びエルの前に立つ





「よくも弟達を
あそこまでやってくれましたね…
でもこの先へは絶対に行かせませんよ?」



『私は……シロバク、クロバクに
呼ばれてここに来ただけだ
お前達がなぜ私に
こんことをする意味がわからない』



「そんなの…
”仕掛け”に決まってるじゃないですか(笑)
この先を進めばシロバク、クロバクに会えます
その前に君が僕達と戦い敗れれば
そこまでの奴だったゆうことです」



『?!……なるほど
じゃあお前を倒すしかないってことだな』


「ここで終わりにさせてあげます」


『それは
受け付けられない…私はこの先へ進む!!!』









イスズとエル、1対1の戦いが始まった
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