月の少女ルーナ
外の世界

ブー!ブー!

突如サイレンが鳴り響きました。
ルーナは、初めての音に、ただ戸惑うばかりでした。

ルーナの部屋の壁の一面が突如爆発しました。

ルーナはとっさに裸足のまま外に出ました。

「うわぁ........」

真っ青な空。美しい、ふわふわとした空に浮かぶもの。

「いたっ........」

見ると、瓦礫と化した壁の欠片が、足に刺さっていました。

血がドクドクと流れています。

ルーナは思わずゾッとし、慌てて周りを見ました。

真っ白な服を着た人たちが、次々にまっしろの家から出てきます。

そして、遠くにある謎の巨大乗り物らしきものを指さし、叫んでいます。

[あれは飛行船]

突然、頭に声が流れてきました。

(ヒコウセン........?なに?)

「なっ!?なぜ地球人がいるのだ!?」
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